〝日本発祥の地〞を子ども達の誇りに
神話のまちが未来に描くビジョン

日本で最初の国立公園・霧島錦江湾国立公園の「御池」から望む霊峰「高千穂峰」
島津義弘公が奉納した狭野杉が残る霧島六社権現のひとつの挟野神社
“神武の里”の圧倒的存在感！天孫降臨伝説の地「高千穂峰（天逆鉾）」
秋には、ヒガンバナが咲き誇る

宮崎県の西南、鹿児島県と接する「高千穂峰たかちほのみね」の麓に広がる高原町は、「天孫降臨」や、「神武天皇生誕の地」にまつわる史跡が数多く残る〝日本発祥の地〞といわれる。国の重要無形民俗文化財に指定される神楽かぐら、通称「高原たかはるの神舞かんめ」を擁する霧島東神社、狭野神社に加え、開運、商売繁盛のご利益で有名な霞神社の3社は、年間を通して町外からも多くの参拝者が訪れるパワースポットでもある。

無形民俗文化財にも認定されている「祓川神楽」 — 真剣を手に迫真の舞が舞われる「狭野神楽」

霧島連山の主峰「高千穂峰」や、約4600年前の大噴火により形成された日本一の深さを誇る火口湖「御池みいけ」など、悠久の自然が存在する。御池は日本初の国立公園「霧島錦江湾国立公園」の一角にあり、カヤックやSUP、キャンプやトレッキングなど様々なアクティビティが楽しめる。1972（昭和47）年に国指定の野鳥の森となった周囲の原生林は、150種類以上の鳥類が確認されるなど、数多くの生命が息づいており、高原に豊かな自然が残されていることの証となっている。

畜産のまち「たかはる」は全国的にも有名な「宮崎牛」の一大生産地。宮崎牛は、赤身とサシ（霜降り）のコントラストが美しいきめ細やかな肉質が特徴で、芳醇な旨味と甘味を存分に味わう事ができる。「和牛オリンピック4大会連続日本一」に輝く、その美味しさは著名人にも多くのファンを持つ。他にも、霧島山麓の湧水を使った「特別栽培米」や「合鴨米」、肉厚で濃厚な風味が特徴の「有機原木椎茸」。混じり気のない春採れの「天然はちみつ」、糖度16度以上を誇る完熟きんかん「たまたま」など滋味あふれる名産が多い。

まちでは、「天孫降臨」、そして「日本発祥の地」としての伝説をこの地で生まれ育つ子どもたちに学んでもらい、確かな郷土愛の醸成に努めたいと考えている。ふるさと納税や、GCF（ガバメントクラウドファンディング）なども活用しながら、「子ども未来議会」や地域の伝統行事の企画運営を中学生が行うなど、「日本発祥の地たかはる」のさらなる発展と全国への認知拡大に向けた次世代の人づくり、地域づくりに取り組んでいる。